RiftやGear VRのアバター機能が大幅に進化。フレンド8人と専用ルームでさまざまなアクティビティが楽しめる「Rooms」も近日中に配信決定

 Oculus VRは,オンラインアクセス時にプレイヤーのシルエットが表示されるアバター機能を大幅に進化させ,近日中にも「Rift」向けにアップデートするとアナウンスした。「Gear VR」向けには2017年初頭に予定しているとのこと。

 

 これは,北米現地時間の10月6日に開催された,Oculus Connect 3の基調講演で発表されたもの。講演で登壇したOculus VRのプロダクト部門副社長ネイト・ミッチェル(Nate Mitchell)氏は,この新たなアバターカスタマイズ機能によって「ソーシャルプレゼンスが大きく拡充される」と解説しており,バーチャル世界のキャラクターにさらに個性を与える要素になりそうだ。

 これまでのアバターは,ブルーマンのような髪の毛のない青いホログラムで統一されたキャラクターだったが,今回のアップデートによって,アバターの髪型からサングラス,衣装,さらにはホログラムのカラーリングにいたるまで,およそ10億パターンにもわたってカスタマイズが可能になるという。
 つまり,ブルーマンだけのそっけないVR世界ではなく,一気に個性溢れるアバター達で彩られることになるわけだ。ボードゲームスポーツゲームなど,アバターが表示されることが多いゲームジャンルでは,とくに親近感が沸くようになるだろう。

 また,ミッチェル氏に代わって壇上に上がったOculusプラットフォームのプロダクト・マネージャー,ローレン・ヴェグター(Lauren Vegter)氏は,すでにフレンドを作るための「Invites」や「Matchmaking」といったAPIレベルでのソーシャル機能が多いことに言及し,80タイトルにもおよびぶ作品が,こうしたソーシャル体験を利用していると語った。

 さらにヴェグター氏は,この新しいアバターのカスタマイズシステムの充実によって,「Oculus Home」ではフレンドをグループ化させる「Parties」システムを追加すると発表している。同じく追加される専用バーチャルルーム「Rooms」で,最大8人のプレイヤーが自分のアバターを使ってバーチャルな世界で談笑をしたり,デフォルトで用意されているミニゲームに興じたり,「Hulu」や「Video」を使って同じ映像や映画をワイワイしながら鑑賞するといったことができるようになるという。
 すでに専用の 「Avatar SDK」が配布され始めており,カードゲームの「Dragon Front」,ポーカーゲームの「Casino VR Poker」,ゾンビシューティングの「Drop Dead」などが対応している。

 Oculus Connect 3のイベントスペースでは,アバター機能のデモも公開されており,参加者達は思い思いのアバターを一足早く登録していた。「Parties」および「Rooms」機能はGear VR向けに近日中にも配信され,Riftについては2017年初頭のアップデートが予定されているとのこと。


《リンク:「Oculus VR」公式サイト》
http://www.oculusvr.com/


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記事URL:http://www.4gamer.net/games/195/G019528/20161007153/
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